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  俳句と短歌 00000032 2013年02月12日 北村拓郎

 俳句と短歌は、古くからの伝統を引き継ぐ日本の文学ジャンルです。短い文字数で(少ないビット数で)豊富な内容を表現します。その成り立ちについて、考察しましょう。
 
 俳句は、17文字で表現され、短いとはいえ、場合の数は、カナだけの場合で10の19乗程度(同音異語の漢字をいれればさらに多くなる)、それ自身天文学的な大きな数字です。しかし、それぞれの俳句の単語や、全体の文字の背後には、膨大な情報が控えています。受け取る人や、状況によって、さまざまな、連想が働きます。たとえば、「夏草やつわどもどもの夢のあと」では、奥の細道の芭蕉の世界が開けます。

 俳句や短歌は、日本語と密着に関連し、日本人に、親しまれ定着していることからしても、日本語が廃れ、そう簡単に、ほかの言葉に置き換わることがないでしょう。
 しかし、たとえば、中国語や英語などでも(七言絶句や、4行連詩など)、それぞれの言葉に、よさや、伝統がありますので、バイリンガルや、マルチリンガルの風潮は、日本でもますます強まるでしょう。

 コンピュータが、俳句や和歌を観賞し、創作することは、あまり意味がありませんが、世の中の作品を記録し、検索を容易にすることができるでしょう。また、俳句や和歌の学習を容易にし、作品の添削案を提案することなどができるでしょう。

 シャノンの情報理論で代表される工学的な世界では、ビット情報は、一律的な量として扱われますが、人間の世界で、意味が付与されるといわば、質が問われることになります。

 俳句や短歌は、長い伝統に支えられた、洗練された情報伝達手段ですが、いずれ、IT時代に適応したなにかの新しい形式と内容のジャンルが出現することもおおいにありうることだと思います。

 平成25年5月

北村 拓郎



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